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2026年9月25日(金)発表

令和8年上半期の関税法違反事件の取締り状況、航空機旅客の薬物摘発216件でコロナ禍以降最多

原文のタイトル: 令和8年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況

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AIによる要約

  • 不正薬物全体の摘発は387件(前年同期比27%減)、押収量は約929kg(同58%減)と減少
  • 航空機旅客からの不正薬物の摘発は216件(同22%増)で、コロナ禍以降の半期で最多
  • 覚醒剤の押収量は約523kg(同40%増)に増加。海上貨物から約370kgを押収
  • 金地金の摘発は95件、約316kgで減少。仕出地は香港と中国で全体の79%
  • 海岸などへの漂着による摘発は10件、押収量は前年同期の約7倍に増加

重要な日付

  • 2024年12月12日(木)麻薬及び向精神薬取締法の施行。THC類製品として計上を開始
  • 2026年1月1日(木)集計対象期間(令和8年上半期)の開始
  • 2026年6月30日(火)集計対象期間(令和8年上半期)の終了
  • 2026年9月25日(金)財務省が令和8年上半期の取締り状況を公表

解説

背景

この資料は、財務省が令和8年上半期(令和8年1月から6月まで)に全国の税関が空港や港湾などで取り締まった、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件の実績をまとめて公表したものです。ここでいう不正薬物とは、覚醒剤、大麻、あへん、麻薬(コカイン、ケタミン、MDMAなど)、向精神薬および指定薬物を指します。 資料では、コロナ禍による出国制限の影響を踏まえ、外務省の海外危険情報が全世界一律レベル1となった令和4年10月以降を「コロナ禍以降」の基準としています。この時期が半期の途中であるため、令和5年1月からの半期ごとの数字と比較して「最多」と判断しています。 なお、令和7年と令和8年の数値は速報値です。また、大麻のうち液体や菓子類などのTHC類製品は、令和6年12月12日に施行された麻薬及び向精神薬取締法に基づき、同日の摘発分から新たな区分で計上されています。

何が決まった・変わるのか

不正薬物全体では、摘発件数が387件(前年同期比27%減)、押収量が約929kg(同58%減)と、いずれも減少しました。一方、密輸の形態別に見ると、航空機旅客からの摘発件数は216件(同22%増)と増え、コロナ禍以降の半期ベースで最多となりました。ただし航空機旅客からの押収量は約349kg(同55%減)と減っています。 薬物の種類別では、覚醒剤の摘発件数は46件(同16%減)と減った一方、押収量は約523kg(同40%増)と増加しました。海上貨物からの押収量が約370kg(同約80倍)と大幅に増えたことが背景で、アラブ首長国連邦から神戸港に到着した綿の貨物から約200kgを摘発した事例が紹介されています。大麻は147件(同10%減)、約175kg(同87%減)で、航空機旅客からの摘発件数は79件(同58%増)と増えました。コカイン、MDMA等、ケタミン、指定薬物はいずれも件数、押収量ともに減少しました。 海岸などへの漂着による摘発は10件(同67%増)、押収量は約7kg(同約7倍)と増加しました。沖縄県多良間村に漂着したコカイン約1kg、長崎県対馬市に漂着したケタミン約2kgの事例が挙げられています。 金地金は摘発件数95件(同26%減)、押収量約316kg(同15%減)と減少しましたが、前期(令和7年7月から12月)と比べると件数は51%増、押収量は約6倍です。件数の74%は航空機旅客によるもので、押収量の77%は航空貨物によるものでした。仕出地は香港46件、中国29件で、合わせて全体の79%を占めます。銃砲は11件(同8%減)、12丁(同67%減)でした。このほか、商標権を侵害するピアスなどの知的財産侵害物品の密輸入事件を5件告発しています。

誰に関係するか

この資料は取締りの実績報告であり、新たな制度や手続きの変更を示すものではありません。関係が深いのは、海外から帰国する旅行者、国際郵便や航空貨物で海外から品物を受け取る人、輸入業を営む事業者です。 航空機旅客からの摘発件数が増えているほか、旅客の携帯品(スーツケースや段ボール箱)に薬物が隠されていた事例や、香港からの旅客30名から粉状の金約45kgを摘発した事例が紹介されています。海外で他人から荷物を預かる行為には注意が必要と考えられますが、旅行者向けの具体的な注意点や、漂着物を見つけた場合の対応については、資料には記載がありません。

運営者コメント

評価できる点

不正薬物全体の押収量が減る中でも、覚醒剤は海上貨物から約370kgという大量の押収があり、大口の密輸を水際で止めた実績が示されています。また、航空機旅客からの摘発件数がコロナ禍以降で最多となったことは、旅客数の回復に合わせて税関の検査が機能している面もあると読めます。密輸の形態別、仕出地別、薬物の種類別に細かく数値が公開され、半期ごとの推移も示されている点は、読者が状況を自分で確認できる材料として評価できます。

懸念される点・課題

航空機旅客からの摘発件数の増加が、密輸の試み自体が増えた結果なのか、検査態勢の強化による発見の増加なのかは、資料からは読み取れません。また、海岸への漂着物からの薬物摘発が前年同期の約7倍に増えている点は、税関の検査を経ずに国内に入る経路があることを示しており、水際対策だけでは対応しきれない課題と考えられます。金地金についても、前年同期比では減少とされる一方で前期比では約6倍に急増しており、減少傾向と単純には言えません。

注目点・留意点

今回の数値は速報値であり、後日修正される可能性があります。前年同期比と前期比で増減の向きが異なる項目(金地金など)もあるため、どの期間と比べた数字なのかを確認して読む必要があります。また、令和6年12月以降は大麻製品の集計区分が変わっているため、それ以前との比較には注意が必要です。今後は、令和8年下半期の公表で航空機旅客からの摘発増加が続くのか、海上貨物や漂着による大口の押収が一時的なものかどうかが注目点になります。

よくある質問

不正薬物の摘発が全体として減ったのに、なぜ「最多」と見出しにあるのですか。

全体の摘発件数は387件で前年同期より27%減っていますが、密輸の形態別に見ると、航空機旅客からの摘発件数は216件で前年同期より22%増え、コロナ禍以降(令和5年1月からの半期ごとの比較)で最も多くなったためです。ただし、航空機旅客からの押収量は約349kgで、前年同期より55%減っています。

覚醒剤の押収量が増えたのはなぜですか。

資料によると、覚醒剤の摘発件数は46件と減った一方、押収量は約523kgと前年同期より40%増えました。形態別では海上貨物からの押収量が約370kgと前年同期の約80倍に増えており、アラブ首長国連邦から神戸港に到着した綿の貨物に隠された約200kgを摘発した事例が紹介されています。増加の理由についての分析は、資料には記載がありません。

金地金の密輸はどこから来ているのですか。

令和8年上半期の金地金の摘発95件のうち、香港からが46件(全体の48%)、中国からが29件(同31%)で、両者で全体の79%を占めます。形態別では件数の74%が航空機旅客、押収量の77%が航空貨物によるものです。中国から到着した等身大人形に約242kgの金地金が隠されていた事例などが紹介されています。

海岸に薬物が漂着した事例が増えているそうですが、見つけたらどうすればよいですか。

資料では、漂着などによる摘発が10件(前年同期比67%増)、押収量が約7kg(同約7倍)に増え、沖縄県多良間村へのコカイン約1kg、長崎県対馬市へのケタミン約2kgの漂着事例が紹介されています。ただし、一般の人が漂着物を見つけた場合の対応方法については、資料には記載がありません。

この数値は確定したものですか。

資料の注記によると、令和7年と令和8年の数値は速報値です。また、重量などが未確定のものは押収量に含まれていない場合があるとされています。確定値の公表時期については、資料には記載がありません。

このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/09/26 20:11)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。