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2026年10月26日(月)審議会

第137回社会保障審議会介護保険部会、2割負担拡大と金融所得反映を議論、令和9年度前に結論

原文のタイトル: 第137回社会保障審議会介護保険部会の資料について

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AIによる要約

  • 厚生労働省老健局が介護保険の「給付と負担」の資料を提出。2割負担の対象拡大と金融所得の反映が主な論点。
  • 今回は論点の提示で、2割負担の新しい基準・開始時期・配慮措置はまだ決まっていない。
  • 介護費用の総額は14.6兆円(令和8年度予算ベース)で制度創設時の約4.0倍。保険料も上がり続けている。
  • 高齢者世帯の平均貯蓄額は2025年も概ね横ばいか増加傾向で、2015年より下がっていないと示された。
  • 確定申告しない株の配当などは負担の計算に入っておらず、後期高齢者医療の対応を踏まえて検討を続ける。

重要な日付

  • 2025年12月25日(木)社会保障審議会介護保険部会「介護保険制度の見直しに関する意見」の取りまとめ
  • 2026年9月30日(水)第268回介護給付費分科会で令和9年度介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)を提示
  • 2026年10月26日(月)第137回社会保障審議会介護保険部会の開催(資料1の日付)

解説

背景

介護保険の利用者負担は、制度ができた当初は所得にかかわらず一律1割でした。その後、平成27年8月に「一定以上所得」のある人(第1号被保険者の上位約20%)を2割に、平成30年8月に「現役並み所得」の人を3割に引き上げています。一方、介護費用の総額は令和8年度予算ベースで14.6兆円となり、制度創設時の約4.0倍です。65歳以上の保険料の全国平均は2,911円(第1期)から6,225円(第9期)に、40〜64歳の保険料の1人当たり月額は2,075円(平成12年度)から6,360円(令和8年度見込み)に上がりました。部会は令和7年12月25日の意見書で、2割負担の対象を広げる案を議論しましたが、結論は持ち越しました。医療保険の見直しや預貯金確認の事務の状況などを踏まえ、第10期介護保険事業計画期間(令和9年度〜)の前までに結論を出すとしています。今回の資料は、この続きの議論のために出されたものです。

何が決まった・変わるのか

今回の資料は結論を示すものではなく、議論に向けて論点を整理したものです。 - 2割負担の基準:現在の基準は「単身で年金収入とその他の所得の合計が280万円以上(夫婦は346万円以上)」などです。昨年の議論では、これを260万〜230万円(夫婦は326万〜296万円)に下げる選択肢が示されました。あわせて、負担増を当分の間は月7,000円までに抑える案と、預貯金が一定額以下なら申請で1割に戻す案も出ています。今回は、高齢者世帯の貯蓄の最新状況、医療保険の見直し予定(高額療養費の見直し、OTC類似薬の新たな負担)、預貯金確認の事務の実態を示したうえで、見直しをどう考えるかを問いかけています。 - 金融所得:確定申告をしない株の配当などは、保険料や負担割合の計算に入っていません。後期高齢者医療では令和8年6月公布の法改正で反映する仕組みができたことを踏まえ、介護保険でどう扱うかが論点とされました。 - 預貯金の把握:国と保険者による検討の場を令和8年5月に設け、4回議論しました。将来はマイナンバーの付番によって網羅的に把握できる仕組みを目指すべきだとされています。

誰に関係するか

主に関係するのは、65歳以上で介護サービスを使っている人、これから使う可能性のある人、その家族です。基準が引き下げられると、いま1割負担の人の一部が2割負担になる可能性があります。ただし今回は結論が出ておらず、新しい基準額・開始時期・配慮措置の内容は資料には記載がありません。このほか、40〜64歳で保険料を払う現役世代、預貯金確認などの事務を担う市町村、株の配当など金融所得がある高齢者にも関係します。

運営者コメント

評価できる点

高齢者世帯の消費支出や貯蓄の推移、医療保険で予定されている負担の見直し、自治体へのアンケートで分かった事務の実態など、判断材料を幅広く示している点は評価できます。前回会合で出た見直しに積極的な意見と慎重な意見を両方載せており、論点がどこで分かれているかが読者にも分かりやすくなっています。マイナンバーを使った仕組みができるまでの間にできる事務負担の軽減策も具体的に挙げられています。

懸念される点・課題

介護は長い期間使い続けるサービスで、医療でも負担が増える予定があるため、高齢者には負担が重なる可能性があります。部会では、利用控えや状態の悪化(重度化)を心配する意見も出ています。また、収入と支出を比べた分析は2019年の調査がもとになっており、資料にもデータは今後更新予定とあります。物価上昇が続くなかで、実際の生活の余裕をどこまで正確に把握できるかは課題です。

注目点・留意点

今後の焦点は、新しい基準額、配慮措置をどうするか、いつから始めるかです。昨年示された粗い試算では、給付費の減少は約80億〜約220億円です。介護費用の総額14.6兆円と比べてどの程度の効果になるかを見ておく必要があります。部会では、公費(税金)を増やすべきだという意見もあります。預貯金や金融所得を負担に反映させる場合は、正確に把握できるか、自治体の事務負担がどうなるかもあわせて確認したい点です。

よくある質問

介護サービスの自己負担は2割に上がるのですか?

今回の資料では決まっていません。「一定以上所得」の基準を見直すかどうかについて、論点が示された段階です。部会は、第10期介護保険事業計画期間(令和9年度〜)が始まる前までに結論を出すとしています。誰が対象になるかや開始時期は、資料には記載がありません。

いまの2割・3割負担の基準はどうなっていますか?

2割負担は「合計所得金額160万円以上」かつ「年金収入とその他の合計所得金額が280万円以上(単身。夫婦は346万円以上)」の人です。3割負担は「合計所得金額220万円以上」かつ「同じく340万円以上(単身。夫婦は463万円以上)」の人です。令和7年3月時点では、利用者のうち約4.3%が2割、約3.9%が3割を負担しています。

預貯金の額で負担が変わることはありますか?

昨年の議論では、新たに2割負担になる人のうち、預貯金が一定額以下の人は申請により1割に戻す案が示されました。基準額は単身700万円・夫婦1,700万円以下など3つのパターンです。ただし採用するかは決まっていません。自治体からは、金融機関への照会に手間がかかる、すべての資産を把握できないといった声も出ています。

株の配当やNISAの利益は介護保険の負担に影響しますか?

現在は、源泉徴収で税金の手続きが終わる上場株式の配当や、NISA口座の金融所得は計算に入っていません。確定申告をした場合は入ります。介護保険で反映するかは、後期高齢者医療での対応も踏まえて検討を続けるとされており、実施の時期は資料には記載がありません。

この見直しで現役世代の保険料は下がりますか?

資料では、現役世代の保険料負担を抑えることが求められていると説明されています。ただし、今回の資料には新しい試算は示されていません。昨年の粗い試算では、保険料への影響は約40億〜約110億円の減少でした。一方、部会では、2割負担の範囲を広げても現役世代の保険料を下げる効果は薄いという意見も出ています。

このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/26 20:03)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。