2026年9月の地震活動の評価:目立った活動なし、熊本の地震多い状態は当分続く
原文のタイトル: 2026年9月の地震活動の評価を公表しました(地震調査研究推進本部地震調査委員会)
原文を開くAIによる要約
- 地震調査委員会は2026年9月の地震活動を評価し、全国では「目立った活動はなかった」とまとめました。
- 7月28日の熊本県熊本地方M7.1の地震の後、地震の多い状態が続いており、当分続くと考えられています。
- 茨城県南部でM4.9の地震が9月に2回起きました。29日の地震では最大震度4を観測しました。
- 南海トラフ沿いの大規模地震の可能性が平常時より高まったと考えられる特段の変化は、観測されていません。
- 9月のM4.0以上の地震は91回、M5.0以上は9回で、どちらも8月より少なくなりました。
重要な日付
- 2026年7月28日(火)熊本県熊本地方でM7.1の地震が発生(令和8年熊本地震)
- 2026年9月17日(木)茨城県南部でM4.9の地震(最大震度3)
- 2026年9月29日(火)茨城県南部でM4.9の地震(最大震度4)
- 2026年10月7日(水)南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会(定例)の開催
- 2026年10月9日(金)地震調査委員会による2026年9月の地震活動の評価の日付
- 2026年10月13日(火)文部科学省ページでの公表
解説
背景
地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、日本とその周辺で起きた地震の活動状況を毎月取りまとめ、「地震活動の評価」として公表しています。今回は2026年9月分です。評価文の日付は10月9日で、文部科学省のページには10月13日に掲載されました。この1年ほどは規模の大きい地震が続いています。資料によると、2025年12月8日に青森県東方沖でM(マグニチュード、地震の規模を表す値)7.5、2026年4月20日に三陸沖でM7.7、6月25日に岩手県沖でM7.2の地震がありました。7月28日には熊本県熊本地方でM7.1の地震(資料では「令和8年熊本地震」)が起きています。8月23日の茨城県南部のM5.9の地震では、負傷者38人などの被害が出ました。今回の評価は、9月に起きた地震とあわせて、これらの地震がその後どうなっているかも点検しています。
何が決まった・変わるのか
評価の結論は、9月は全国で「目立った活動はなかった」というものです。地域別に取り上げられた主な内容は次のとおりです。関東・中部地方では、9月17日に茨城県南部の深さ約65kmでM4.9(最大震度3)、29日には同じ茨城県南部の深さ約45kmでM4.9(最大震度4)の地震がありました。九州・沖縄地方では、熊本県熊本地方のM7.1の地震の後、地震の回数は発生前より多い状態が続いていますが、大きな流れでは緩やかに減っています。9月に震度1以上を観測した地震は79回で、このうち2回が震度4でした。大地震の後に地面がゆっくり動き続ける現象(余効変動)も観測されており、平常時より地震が多い状態は当分続くと考えられています。このほか、奄美大島近海でM5.0、与那国島近海でM5.9の地震がありました。東北地方では、三陸沖から岩手県沖にかけての一連の活動域で、9月に震度1以上を観測した地震が7回ありました(8月は17回)。南海トラフについては、大規模地震の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。全国の回数は、M4.0以上が91回、M5.0以上が9回、M6.0以上が1回(9月23日のマリアナ諸島M6.0)でした。
誰に関係するか
特に関係が深いのは、熊本県とその周辺に住む人です。平常時より地震が多い状態が当分続くと評価されています。茨城県南部や、三陸沖から岩手県沖にかけての沿岸地域も、引き続き地震活動が取り上げられています。南海トラフについては「特段の変化なし」とされていますが、同じ資料に引用された気象庁の情報では、平常時でも今後30年以内の発生確率は高く、切迫性の高い状態とされています。なお、この資料は9月の観測結果を整理した評価です。住民がとるべき具体的な行動については、資料には記載がありません。
運営者コメント
懸念される点・課題
冒頭の「目立った活動はなかった」だけを読むと、熊本県や三陸沖から岩手県沖で活動が続いていることを見落とすおそれがあります。また「発震機構」「余効変動」「ゆっくりすべり」など専門用語が多いうえ、詳細資料は12.1MBのPDFで図表が中心です。一般の読者が自分の地域の状況を読み取るには、ハードルが高いと感じられます。
注目点・留意点
熊本県周辺の地震が多い状態がいつまで続くか、三陸沖から岩手県沖で続く余効変動、東海地域で2022年初頭から続く長期的なゆっくりすべりの中心の移動、山口県北部で続く小さな地震活動は、来月以降の評価で推移を確かめたい点です。なお、資料は観測結果とその評価をまとめたもので、個別の地震がいつ起きるかを示す記載はありません。
よくある質問
「目立った活動はなかった」とは、安全になったという意味ですか。
これは評価文の「主な地震活動」欄の記述です。地域別の欄では、熊本県熊本地方で地震の多い状態が続いていることや、茨城県南部で最大震度4の地震があったことなどが取り上げられています。安全かどうかの判断については、資料には記載がありません。
熊本の地震はいつまで続きますか。
資料では、平常時より地震の発生数が多い状態は「当分続くと考えられる」としています。具体的な期間は資料には記載がありません。9月に震度1以上を観測した地震は79回でした。
南海トラフ地震の危険は高まっていますか。
平常時と比べて可能性が相対的に高まったと考えられる特段の変化は、観測されていません。ただし資料に引用された気象庁の情報では、平常時でも今後30年以内に発生する確率は高く、昭和東南海地震・昭和南海地震から約80年が経っていることから、切迫性の高い状態とされています。
9月の地震の回数は多かったのですか。
M4.0以上は91回(8月は106回)でした。過去の月ごとの中央値は81回で、半数の月は69回から104回の範囲に入ります。M5.0以上は9回(中央値10回)、M6.0以上は1回(中央値1回)でした。
詳しい資料はどこで見られますか。問い合わせ先はどこですか。
評価の全文(PDF、12.1MB)は地震調査研究推進本部のホームページに掲載されています。過去の評価も同じホームページの「毎月の地震活動」で見られます。問い合わせ先は、文部科学省研究開発局地震火山防災研究課です。
このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/13 20:05)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。
評価できる点
毎月決まった形で全国を地域ごとに整理し、地震の回数を前月や過去の標準的な値(中央値)と比べて数字で示しているため、状況を客観的につかみやすくなっています。南海トラフについても「特段の変化なし」と書くだけでなく、平常時でも発生確率は高いという前提をあわせて示しており、読者が安心しすぎないよう配慮された書き方といえます。