ブプロフェジン農薬蜜蜂影響評価書(案):蜂群に支障なしと評価、11月13日まで意見募集
原文のタイトル: 「ブプロフェジン農薬蜜蜂影響評価書(案)」についての意見・情報の募集について
原文を開くAIによる要約
- 殺虫剤ブプロフェジンがミツバチに与える影響の評価書案について、2026年11月13日まで意見を募集しています。
- 評価書案の結論は、申請どおりの使い方であれば、ミツバチの群の維持に支障を及ぼすおそれはないというものです。
- ミツバチが農薬に触れる可能性がある使い方は、すべてリスク比が基準の0.4以下で、第2段階評価は不要とされました。
- 毒性の強さに応じた注意事項や、新たな被害防止方法を課す使い方は、いずれも「不要」「該当なし」とされています。
- 意見はe-Govか郵送(締切日必着)で提出します。電話では受け付けず、個別の回答もありません。
重要な日付
- 2026年5月7日(木)農業資材審議会への諮問
- 2026年9月10日(木)第22回農薬蜜蜂影響評価部会で評価書案を了承
- 2026年10月15日(木)意見募集の開始
- 2026年11月13日(金)意見募集の締切(23時59分、郵送も必着)
解説
背景
農薬取締法第39条第1項では、農林水産大臣が農薬の登録や変更の登録などを行う際、農業資材審議会の意見を聴かなければならないと定めています。このうち農薬がミツバチに与える影響は、専門家でつくる同審議会の農薬分科会農薬蜜蜂影響評価部会が検討します。ブプロフェジンは日本農薬株式会社が申請者となっている殺虫剤です。害虫の体の殻を作る成分(キチン質)の合成を妨げて、幼虫を死なせると考えられています。2025年3月時点で、米国、豪州、EU、韓国などで登録されています。2026年5月7日に審議会へ諮問され、9月10日の第22回部会で評価書案が了承されました。これを受けて農林水産省消費・安全局が意見を募っています。この意見募集は、行政手続法に基づく手続ではない「任意の意見募集」です。今回の諮問が新しい登録と登録内容の変更のどちらの手続によるものかは、資料には記載がありません。
何が決まった・変わるのか
評価書案は、ミツバチへの毒性の目安となる値(毒性指標値)を次のように定めました。成虫が1回触れた場合は200μg/匹、成虫が1回口にした場合は160μg/匹、成虫が10日間続けて口にした場合は1日170μg/匹、幼虫が口にした場合は100μg/匹です。どの試験でも、試した最大の量で半数が死ぬまでには至りませんでした。また成虫の半数致死量(LD50)が11μg/匹以上だったため、毒性の強さに応じた注意事項は「要しない」とされました。対象の14製剤の使い方のうち、次の作物はミツバチが農薬に触れないと想定し、推計を行いませんでした。開花前に収穫するにら、ねぎ、ふきなど、開花しないたばこと茶、ミツバチが訪れない小麦と麦類です。稲や果樹などへの散布と、稲やすだちへの土壌処理は、予測式で暴露量(ミツバチが取り込む農薬の量)を推計しました。その結果、半数致死量に対する比率(RQ、リスク比)はすべて0.4以下となり、第2段階評価は不要と判断されました。結論は「申請された使用方法に基づき使用される限り、ミツバチの群の維持に支障を及ぼすおそれはない」です。花粉や花蜜に残る量の実測試験と蜂群全体への影響試験は、どちらも「該当なし」とされています。
誰に関係するか
養蜂家や、アプロード水和剤・アプロードフロアブル・アプロード粒剤などブプロフェジンを含む製剤を使う農家に関係します。対象作物は稲、かんきつ類などの果樹、トマトやきゅうりなどの野菜、花き類などです。この評価は「申請された使用方法を守ること」が前提で、ラベルに書かれた使用時期・回数・方法を外れた使い方は評価の範囲外です。評価結果が登録内容や製品ラベルにどう反映されるかは、資料には記載がありません。意見を出す場合は、日本語で書き、氏名・住所・連絡先を明記する必要があります。個人情報を除き、意見が公開される可能性があります。
運営者コメント
懸念される点・課題
評価の根拠となる毒性試験5件は、いずれも申請者が提出した未公表の報告書です。1996年や2001年の古い試験も含まれます。花粉・花蜜の残留量の実測や蜂群全体への影響試験は行われず、予測式による推計だけで結論が出ています。試験に使われたのはセイヨウミツバチのみで、ニホンミツバチや野生のハチ類については資料には記載がありません。また、評価書の対象はブプロフェジンという成分です。他の成分と混ぜた製剤では、ほかの成分の影響を別に確認する必要があると考えられます。
注目点・留意点
評価書案は、寄せられた意見を考慮したうえで決定されます。決定の時期や、結果が登録・ラベルにどう反映されるかは、資料には記載がありません。結論は「申請された使用方法に基づき使用される限り」という条件つきなので、現場での使い方が守られるかどうかも重要です。なお、幼虫の反復経口試験の報告年は、本文の表では2018年、評価資料の一覧では2019年と、記載が一致していません。細部まで確認したい方は原文のPDFを直接読むことをおすすめします。
よくある質問
ブプロフェジンとはどんな農薬ですか。
害虫の体の殻を作る成分(キチン質)の合成を妨げて、幼虫を死なせると考えられている殺虫剤です。評価対象は、アプロード水和剤、アプロードフロアブル、アプロード粒剤、ワイドナーエース粉剤DLなど14製剤です。稲、果樹、野菜、茶、花きなどのカイガラムシ類、ウンカ類、コナジラミ類などに使われます。
ミツバチにとって危険な農薬なのですか。
評価書案では、成虫・幼虫とも、試験した最大の量で半数が死ぬことはありませんでした。毒性の強さに応じた注意事項は不要とされています。結論は「申請された使用方法に基づき使用される限り、ミツバチの群の維持に支障を及ぼすおそれはない」です。ただし、試験に使われたのはセイヨウミツバチのみです。
この評価で農薬の使い方や表示は変わりますか。
評価書案では、新たな被害防止方法を課す使い方は「該当なし」とされています。登録内容や製品ラベルが今後どう変わるか、または変わらないのかは、資料には記載がありません。
意見はどうやって出せばよいですか。
e-Govのパブリック・コメントの意見入力フォームか、郵送で提出します。郵送先は〒100-8950東京都千代田区霞が関1-2-1、農林水産省消費・安全局農産安全管理課農薬対策室です。締切は2026年11月13日23時59分で、郵送も締切日に必着です。意見は日本語で書き、氏名・住所・連絡先を明記します。電話では受け付けていません。
出した意見には回答がもらえますか。
個別の回答はしないとされています。意見は個人情報を除いて公開される可能性があります。意見をどうまとめて、いつ公表するかは、資料には記載がありません。
このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/20 20:07)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。
評価できる点
評価書案は、評価の考え方を段階ごとに公開しています。ミツバチが農薬に触れない使い方と触れる可能性がある使い方の分け方、リスク比0.4を基準にする根拠、作物と使い方の組み合わせごとの推計値まで示されています。公表文献を体系的に調べた結果や、事前に文献情報を募集した際の結果(寄せられた情報なし)も書かれています。結論に至る道筋を読者が自分で確かめられる点は評価できます。