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2026年10月27日(火)意見募集

CRYPTREC暗号リスト改定案はML-DSA-44を掲載、意見は11月11日まで

原文のタイトル: 「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」の改定(PQC対応)に対する意見募集

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AIによる要約

  • 総務省・デジタル庁・経済産業省が、PQC対応のCRYPTREC暗号リスト改定イメージへの意見を募集
  • 募集期間は2026年10月27日14時から11月11日24時まで。郵送の場合は期間内必着
  • 改定案ではPQCリストに「Category 3以上の利用を推奨する」と追記し、署名方式ML-DSA-44は注釈付きで掲載
  • SLH-DSAの128ビット版、ML-KEM-512、AES-128などはPQCリストに載せない案
  • ML-DSAとSLH-DSAは安全性評価が終わっておらず、改定内容は確定していない

重要な日付

  • 2026年3月30日(月)現行のCRYPTREC暗号リストの最終更新日(PQCリストを追加した改定)
  • 2026年7月24日(金)耐量子計算機暗号(PQC)リスト検討タスクフォース第1回会合
  • 2026年10月23日(金)同タスクフォース第5回会合(意見公募について議論)
  • 2026年10月27日(火)意見募集の開始(14時から)
  • 2026年11月11日(水)意見募集の締切(24時まで。郵送の場合は期間内必着)

解説

背景

CRYPTREC(クリプトレック)は、電子政府で使う暗号の安全性を評価・監視するプロジェクトです。総務省・デジタル庁・経済産業省は、その活動をもとに、政府がシステムを調達するときに参照する「CRYPTREC暗号リスト」を作っています。量子コンピュータの研究開発が進むと、いま使われている暗号の安全性が将来下がるおそれがあるため、量子コンピュータでも破られにくい暗号(耐量子計算機暗号、PQC)への移行が重要になっています。2026年3月には「電子政府推奨暗号リスト」に新しく「表2 耐量子計算機暗号(PQC)リスト」を加えましたが、公開鍵暗号で載ったのはML-KEMだけでした。強度が128ビット程度のCategory 1・2の暗号や、暗号利用モードなどの扱いは結論を持ち越しています。これらを話し合うため、2026年7月にタスクフォースを設け、10月23日までに5回の会合を開きました。今回の意見募集は、その議論をもとにまとめた改定イメージについて行われます。

何が決まった・変わるのか

意見募集の対象は「CRYPTREC暗号リストの改定イメージ」(別添2)です。特に、署名方式ML-DSAとSLH-DSAのCategory 1・2(ML-DSA-44とSLH-DSA-[SHA2/SHAKE]-128[s/f])の扱いについて、利用状況や将来の見込みをふまえた意見を求めています。改定イメージの主な内容は次のとおりです。 - 表2の説明文に「Category 3以上の利用を推奨する」と追記する - 署名方式としてML-DSA-44・65・87と、SLH-DSAの192ビット版・256ビット版を載せる。ML-DSA-44には「できる限りML-DSA-65か87を使う」との注釈を付け、鍵の生成に使う乱数生成器の強度によってCategory 1にも2にもなる条件を書き添える - SLH-DSAのCategory 1、ML-KEM-512、AES-128、SHA-256などCategory 1・2の暗号は表2に載せない(ただし将来の掲載を否定するものではないとしている) - Camellia-192・256を追加し、SHAKE256は「ハッシュ長384ビット以上」の条件付きでCategory 4とする。KCipher-2とSHAKE128は載せない - SHA-512とSHA3-512はCategory 4とし、384ビットより大きな計算資源が必要だと注釈で示す - 暗号利用モードとメッセージ認証コードは、組み合わせて使う暗号のカテゴリに従う。ChaCha20-Poly1305はCategory 5とする

誰に関係するか

主に関係するのは、政府の情報システムを調達する担当者と、政府向けにシステムや製品を納める事業者、暗号技術の開発者や研究者です。資料の考え方では、2035年以降も使う予定のシステムは、表1(現行暗号リスト)ではなく表2をもとに整備することになると見込まれています。ただし、今回示されたのは改定イメージで、内容はまだ決まっていません。また、AES-128やSHA-256などは表1に残っており、当面は引き続き使えるとされています。一般の個人への直接の影響については、資料には記載がありません。

運営者コメント

評価できる点

結論を持ち越した点について、安全性だけでなく、実際に使われているか、普及が見込めるかという観点からも検討し、その理由まで資料にまとめている点は評価できます。ドイツやフランスなど海外機関の推奨状況や、主要なクラウドサービスの対応状況も比べたうえで、決める前に意見を募っています。行政職員でも読み取れるよう、表の書き方まで見直していることも、リストを使う側に配慮した姿勢といえます。

懸念される点・課題

ML-DSA-44は、乱数生成器の強度によってCategory 1にも2にもなります。資料自身も、調達のときに乱数生成器の強度まで確かめるのは難しいと認めており、実際の運用で強度をそろえられるかは課題として残ります。また、Category 3以上を推奨しつつML-DSA-44も載せるため、どちらを選ぶべきか調達の現場で判断に迷うおそれがあります。ML-DSAとSLH-DSAの安全性評価が終わる前に意見を募る点にも注意が必要です。

注目点・留意点

今後の注目点は、出された意見と、2026年度中に終わる予定のFIPS 204・205の安全性評価を受けて、最終的にどんな改定になるかです。ハイブリッド構成(現行暗号とPQCの組み合わせ)の扱いなど、今回の意見募集の対象外とされた課題も残っています。この改定イメージはあくまで案なので、システムの方針を決める際は、確定版のリストと「暗号強度要件」の見直しの動きを確かめることをおすすめします。

よくある質問

耐量子計算機暗号(PQC)とは何ですか。なぜ今リストを見直すのですか。

量子コンピュータでも破られにくいとされる暗号のことです。資料によると、量子コンピュータの研究開発が進み、将来いまの暗号の安全性が下がることが心配されているため、PQCへの移行に向けて取り組んでいます。また、政府システムのPQC移行は原則2035年が期限とされています。

意見はどうやって出せばよいですか。誰でも出せますか。

期間は2026年10月27日14時から11月11日24時までで、郵送の場合は期間内に必着です。提出方法の詳細は意見公募要領(別添4)に書かれていますが、その中身は今回の資料に含まれていないため、郵送以外の方法や、誰が提出できるかについては資料には記載がありません。

AES-128やSHA-256は使えなくなるのですか。

改定イメージでは、これらは表2(PQCリスト)には載りませんが、表1(現行暗号リスト)に残り、当面は引き続き使えるとされています。暗号強度要件の基準では、128ビット程度の強度は2040年まで「利用可」、2041年以降は「移行完遂期間」、2051年以降は順次「利用不可」とされています。

なぜML-DSA-44は載せ、SLH-DSAの128ビット版は載せないのですか。

資料では、ML-DSA-44は証明書やDNSSEC(ドメイン名の情報が正しいことを確かめる仕組み)などで広く使われる可能性が高いことを理由に挙げています。一方、SLH-DSAのCategory 1は、現時点ではML-DSAと比べて利用が限られ、載せる必要性は乏しいとしています。この点は特に意見を求めている部分です。

改定はいつ確定しますか。

出された意見をもとにCRYPTRECで改めて検討し、別に進めている安全性評価の結果もふまえて改定する予定です。FIPS 204・205の安全性評価は2026年度中に終わる予定とされていますが、改定が確定する具体的な日程は資料には記載がありません。

このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/27 20:06)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。