2026年度環境省LD-Techリスト・水準表案、4技術追加し11月20日まで意見募集
原文のタイトル: 2026年度環境省LD-Techリスト(案)及び水準表(案)の 意見募集について
原文を開くAIによる要約
- 意見募集は2026年10月26日から11月20日17時まで。所定のExcelフォームに入力し、電子メールで提出する。
- リスト案に「ヒートポンプ式熱回収換気」「有機物磁気熱分解装置」など4つの設備・機器等が追加された。
- 水準表案は計1,016クラス。41クラスで最高性能の値(LD-Tech水準)が更新・見直しされた。
- 261クラスはLD-Tech水準が決まっておらず、今回は特にその性能情報を広く集める。根拠資料の添付が必須。
- 新しい設備の追加提案や製品の認証申請は今回の対象外。認証製品の募集は2026年12月中旬を目途に始まる予定。
重要な日付
- 2026年10月26日(月)意見募集の開始
- 2026年11月20日(金)意見募集の締切(17:00まで)
- 2027年3月31日(水)確定版の公表予定(資料の表記は「2027年3月末」)
解説
背景
環境省は2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)に向けて、燃料や電気の使用に伴って出るCO2(エネルギー起源CO2)を最も大きく減らせる先導的な技術を「環境省LD-Tech」(Leading Decarbonization Technology)として整理し、普及を進めています。事業者などが設備・機器を導入するときの参考にしてもらうことが狙いです。制度は、重要な設備・機器のカテゴリを並べた「リスト」、商用化された設備・機器の最高性能を示す「水準表」、認証された製品を並べた「認証製品一覧」の3つで構成され、毎年度更新されます。2026年度は7月から9月上旬にかけてメーカーなどからの提案募集を行い、個社・業界団体からの情報提供や有識者の意見を参考に、2025年度版を更新した案をまとめました。今回はこの案について、掲載内容が正しいかどうかや、最新の情報があるかどうかについて意見を求めるものです。
何が決まった・変わるのか
リスト案には、メーカー提案を受けて「ヒートポンプ式熱回収換気」「有機物磁気熱分解装置」「BEMS(制御サービス・空調・熱源・個別方式・中央方式併用)」の3つが、リストの見直しに伴って「温水機(水素・都市ガス混焼)」が追加されました。BEMSはビルのエネルギー管理システムのことで、今回追加されたのはビル用マルチエアコンと中央熱源方式を組み合わせた空調を制御するサービスです。水準表案では「温水機(水素焚き)」なども含めて計9クラス(クラスは能力や条件ごとの区分)が新設・拡充され、41クラスで最高性能値が更新されました。変更箇所は青字で示されています。水準表案の計1,016クラスのうち261クラスは水準が決まっていないため、今回は特にこれらの性能情報を募ります。意見募集で採用された数値をもとに水準が決まったクラスは、認証製品募集で「通常申請」の対象になります。意見が採用されなかった場合などは、水準を設けずに製品を募る「特別申請」となり、根拠資料で性能を示した製品のうち各クラスで最高性能のものが認証されます。今年度中に水準が決まらなかったクラスは、2027年度もクラス分けの妥当性などの見直しが続けられます。
誰に関係するか
主に関係するのは、空調・熱源機器、ボイラ、冷凍冷蔵機器、窓・玄関ドア、コージェネレーション、小型バイナリー発電などのメーカーや業界団体、そして設備の導入を検討している事業者です。注意したい点は次のとおりです。締切は11月20日17時で、期間外に届いた意見は評価されません。一度出した内容は原則として変更できません。空欄が多く根拠を確認できない意見も評価の対象外です。水準値を提案する場合はカタログや性能試験結果などの根拠資料が必須です。氏名や住所などの個人情報を除き、意見は公開される可能性があります。一般の消費者が取るべき手続きは、資料には記載がありません。
運営者コメント
懸念される点・課題
1,016クラスのうち約4分の1にあたる261クラスで水準が決まっておらず、制度の網羅性には課題が残ります。水準値はメーカーなどからの情報提供に頼る部分が大きいため、情報を出せる事業者が限られる分野では、市場全体の最高性能を正しく反映できるかどうかが課題になりえます。リスト・水準表・認証製品一覧の3つの道具や募集の種類が多く、制度の全体像がつかみにくい点も、初めて関わる人にとっての壁になりそうです。
注目点・留意点
今回の意見募集は掲載内容の正誤確認や更新が目的で、新しい設備の追加や製品の認証申請は受け付けていません。目的に合わない提出にならないよう注意が必要です。認証製品の募集は2026年12月中旬を目途に始まる予定とされていますが、具体的な日付は資料には記載がありません。LD-Techに認証されることが補助金などの支援にどう結びつくのかについても、今回の資料には具体的な記載がありません。
よくある質問
新しい設備や技術をリストに追加するよう提案できますか。
できません。設備・機器等の新規追加やクラスの追加は、2026年7月から9月上旬に行われた「リスト及び水準表の拡充・更新に関する提案募集」ですでに実施済みです。今回は掲載内容の正誤確認と更新に関する意見だけが対象です。
この意見募集で自社製品の認証を申請できますか。
できません。今回の募集は認証製品一覧を作るための情報収集ではないと明記されています。認証製品の募集は2026年12月中旬を目途に始まる予定です。
どのように提出すればよいですか。
環境省の報道発表ページから所定のExcelフォームを入手します。フォームは5種類(L、S1からS4)あり、内容に合わせて選んで入力し、2026年度環境省LD-Tech制度運営事務局(合同会社デロイトトーマツ、ld-tech@tohmatsu.co.jp)へ電子メールで送ります。水準値を提案するフォームS3では根拠資料の添付が必須です。問合せ電話は070-3892-7310(平日9:30から17:30)です。
提出した意見は公開されますか。
氏名・住所・電話番号などの個人情報を除き、すべて公開される可能性があります。個人を特定できる記述や、法人の財産権などを害するおそれがある部分は、公表時に伏せるなどの配慮をするとされています。
提出した後に内容を直すことはできますか。
原則としてできません。募集期間中かどうかにかかわらず、一度出した内容は変更できないとされています。また、締切までに届かなかった意見は無効になります。
このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/26 20:10)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。
評価できる点
変更があった水準値を青字で示し、水準がまだ決まっていない261クラスを一覧で公開している点は、情報の透明性という面で評価できます。メーカーにとっては自社製品の性能を示す機会になり、導入する側にとっては最高性能の目安が増えることにつながります。また、水準が決まらないクラスでも「特別申請」という形で製品の認証の道を残しており、制度を止めない工夫が見られます。