医科医療費(電算処理分)の動向:2026年4月1.3%増、5月1.0%減で受診日数は減少
原文のタイトル: 最近の医科医療費(電算処理分)の動向 令和8年度4~5月号
原文を開くAIによる要約
- 医科医療費は前年同月と比べて4月が1.3%増、5月が1.0%減。4〜5月の合計では0.2%増だった
- 受診した延べ日数は4月1.4%減、5月3.6%減。一方、1日当たり医療費は2.7%増、2.8%増
- 制度別では後期高齢者医療制度が両月とも増加し、国民健康保険は4月1.4%減、5月4.7%減
- 年齢別では75〜79歳の伸びが両月とも最大。最も減ったのは0〜4歳や5〜9歳の子どもの年齢層
- 病気の種類別では、呼吸器系の疾患が4月7.3%減、5月6.8%減と大きく減った
重要な日付
- 2026年9月30日(水)「最近の医科医療費(電算処理分)の動向 令和8年度4~5月号」公表日
解説
背景
厚生労働省(保険局調査課)は、医療費の動きをすばやくつかむため、「医科医療費(電算処理分)の動向」(医科MEDIAS)を毎月公表しています。医療機関は、かかった医療費を明細書(レセプト)にして保険者に請求します。このレセプトのうちコンピューターで処理されたもの(電算処理分)を集計したのがこの統計です。対象は医科の入院と入院外(外来など)です。医療費の総額のほか、受診した延べ日数、件数、1日当たり医療費などを、保険制度別、医療機関の種類別、都道府県別、年齢別、病気の種類別、診療内容別に整理しています。今回は令和8年度(2026年度)の4月分と5月分の集計がまとまったため、2か月分を1つの号として公表しました。2か月分をまとめて公表した理由は、資料には記載がありません。
何が決まった・変わるのか
令和8年度の医科医療費は4月が2兆9,627億円、5月が2兆9,129億円でした。前年同月と比べると4月は1.3%増、5月は1.0%減で、4〜5月の合計では0.2%増です。受診した延べ日数は4月1.4%減、5月3.6%減と減りましたが、1日当たり医療費は4月2.7%増、5月2.8%増でした。保険制度別に4月・5月の順で見ると、会社員や公務員などが加入する被用者保険は2.0%増・1.0%減、国民健康保険は1.4%減・4.7%減、後期高齢者医療制度は2.3%増・0.8%増、公費は両月とも1.0%減でした。医療機関の種類別では、大学病院が6.4%増・2.5%増と大きく伸びています。都道府県別で伸び率が最も高かったのは4月が山梨県(4.9%増)、5月が埼玉県(0.9%増)です。最も低かったのは4月が長崎県(2.3%減)、5月が富山県(4.4%減)でした。病気の種類別では呼吸器系の疾患が7.3%減・6.8%減と大きく減りました。診療内容別では、薬剤料が4月に5.2%増え、入院外の在宅医療は6.1%増・5.2%増でした。
誰に関係するか
医療保険に加入しているすべての人に関わる医療費の統計です。ただし、この資料は集計結果の報告です。新たな手続きや、窓口負担・保険料の変更については資料には記載がありません。保険制度別・都道府県別・年齢別などの数値が載っているため、保険者や自治体、医療機関の関係者にとっては医療費の動きをつかむ材料になります。読む際は次の3点に注意してください。数値はレセプトの電算処理分に限った集計であること、伸び率は前年の同じ月との比較であること、増減の理由は資料に示されていないことです。
運営者コメント
懸念される点・課題
資料は数値の集計が中心で、増減の背景は説明されていません。5月に医療費が減少に転じた理由や、呼吸器系の疾患や子どもの年齢層で大きく減った理由は書かれていません。また電算処理分に限った集計のため、医療費全体とどの程度一致するのかは要点部分からは読み取りにくくなっています。数値だけが独り歩きすると、誤った解釈につながるおそれがあります。
注目点・留意点
4月は増加、5月は減少と結果が分かれたように、1〜2か月の数値は振れが大きく、短期の結果だけで傾向を判断するのは慎重であるべきです。今後の月次公表では、受診日数が減り1日当たり医療費が上がる組み合わせが続くかが注目点です。大学病院や在宅医療の高い伸びが続くかどうかも見ていく必要があります。地域や年齢層による差も、継続して確認することが大切です。
よくある質問
この資料で、病院の窓口負担や保険料は変わりますか?
この資料は医療費の集計結果を公表したものです。窓口負担や保険料の変更については、資料には記載がありません。
5月に医療費が前年より減ったのはなぜですか?
理由は資料には記載がありません。数値の上では、5月は受診した延べ日数が3.6%減り、1日当たり医療費は2.8%増えました。その結果、医療費全体は1.0%減となっています。
「電算処理分」とは何ですか?
医療機関が保険者に提出するレセプト(医療費の明細書)のうち、コンピューターで処理されたものを指します。今回の数値はこれに限った集計です。目次には参考として「全数との比較」(シート89)が載っていますが、今回取得した資料のテキストにはその中身が含まれていません。
自分の住む都道府県の数値はどこで確認できますか?
添付資料の「Ⅲ.都道府県別 医科医療費」(シート35〜51)に載っています。資料は厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/)にも掲載されています。
高齢者の医療費はどう動いていますか?
後期高齢者医療制度の医療費は4月2.3%増、5月0.8%増で、4〜5月の医療費全体の45.5%を占めています。年齢別では、75歳以上80歳未満の伸び率が両月とも最大で、4月9.4%増、5月6.5%増でした。
このページの要約・解説・よくある質問は、公表資料(原文)をもとに作成したものです(作成日時: 2026/10/01 20:08)。内容の正確さには注意を払っていますが、制度の詳細や最新の情報は必ず原文で確認してください。
評価できる点
毎月のレセプトをもとに、医療費の動きを多くの切り口で示している点は評価できます。切り口は保険制度別・医療機関別・都道府県別・年齢別・病気別・診療内容別に及びます。過去4年度分の年間の数値や前年同月の数値も並んでいるため、一時的な増減なのか続いている傾向なのかを、読者自身が確かめやすい構成です。動きをすばやく把握するという目的も明示されており、議論の土台となるデータとして役立ちます。